人気ブログランキング | 話題のタグを見る

 更新は終了しました.
金沢にて4(雪の降る街を). (01/23/2005)
金沢にて4(雪の降る街を). (01/23/2005)_b0020644_1242896.jpg 夜は,また友人は研究室,しかも帰りが1時になるらしく,どうせならということで,アパートのまわりを散策していました.時はチョー雪.18年間富山に住んでいましたが,一年に2,3回ぐらいしかないような猛烈な降りかたでした.もう道は真っ白です.携帯にはフラッシュがなく,撮っても真っ暗なんですよね.ということで,結構強い光を放ってた街灯があるところで写真を.典型的な雪国の住宅街です.街灯の光源のまわりに何かもやもやが見えるでしょうか?雪です.雪の降る擬態語として,はらはらとか,しんしんとか,こんこんとかがありますが,どれも言い得て妙です.すごく静かで,誰も歩いていなくて,もちろん自転車なんかは走れなくて,人気のないうらさびしい住宅街なのに,痴漢や通り魔が出る確率は1%ほどしかありません.

金沢にて4(雪の降る街を). (01/23/2005)_b0020644_12422712.jpg 左の写真に写る車は上の写真にある,街灯下の車です.ワイパーを立てているのがわかります.なんで立てているのか,なんとなくわかりますよね.この車の持ち主も朝起きたら雪下ろしするんでしょうね.冬場はエンジンを点けてすぐ発車できるわけはないので,出かける5分前くらいにあらかじめエンジンだけ点けておいてアイドリングさせておきます.なんか久しく忘れていた日常を思い出してきました.もっとも自分が運転するために5分前からアイドリングさせていたような日常は経験していませんがね.

 最寄りのコンビニを探して(これが結構遠かった)歩いていたのですが,すこぶる楽しい,うれしい.こんなにたくさん雪の上を歩くのは久しぶりで(今年の初詣でもそう歩いたわけではありません),この雪の夜の静寂,静謐,厳かな透明さ,心も落ち着いてきます.雪が降り続いているので傘を差していたのですが,傘の上にも雪が積もるので,しまいに持てなくなるほど重くなって,水切りのようにばっさばっさやらざるを得なくなります.これの懐かしさにうれしくて,小学生のころのように,どれだけ重いままで我慢できるか,雪を落とさずがんばってみました.これが日常にとけ込むまでは,雪は楽しい.日常になれば,100%ウザい.

 あとは,積もった雪が光を反射するので,夜でもまったくもって明るいのです.ほぼ消失点まで見渡せます.空が黒くて,可視で切る明るさ.言うなれば『スーパーマリオブラザーズ』の7面のような妙さがあります.山の上の空が赤く焼けていれば,それは山火事じゃなくて,スキー場のライトです.それもはっきりわかります.
by gesetz11 | 2005-01-23 12:43 | 裏「つぶやき」
<< 金沢にて5(夜と朝). (01... 金沢にて3(金沢大学). (0... >>
Copyright (c) 2007 Akatsuki Walker Publishing, Inc. All Rights Reserved.